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沖縄で民泊の始め方!メリットや需要、手続きまで民泊を始めるための知識

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沖縄で民泊の始め方!メリットや需要、手続きまで民泊を始めるための知識

沖縄での民泊について、民泊を始めたい方から民泊の物件を探している方、または民泊に興味がある方まで、タメになる情報を網羅しました。

民泊についての基礎から解説していき、利用者のメリットから民泊サイトの利用方法まで解説していきます。

1.沖縄で民泊を始めるならまずは基礎から

そもそも民泊とはなんでしょう

「民泊はどこでもできるの?」「自分の部屋を貸すことも可能?」

民泊に関して様々な疑問があると思います。そこでまずは民泊に関して基礎の部分から順に知っておきましょう。

1-1.民泊とは

民泊とは、一言でいうと「一般の民家に泊まること」

つまり、ホテルや民宿といった宿泊施設に泊まるのではなく、そこに住む一般家庭の家に泊まるということです。
始まりは現在のように宿泊施設があまりなかった時で、旅の途中の人らを家に泊めてあげていたことが民泊と呼ばれ始めます。

そこから時代が経ち、地元の人と農業体験や漁村での生活体験などができる宿泊が民泊と呼ばれるようになります。

沖縄では、修学旅行生向けに沖縄の文化体験や農業体験などができる民泊を各市町村が行っています。

現在では「Airbnb」などによる、インターネットを利用した空き家や個人宅を旅行者に貸し出すビジネスモデルが生まれ、これも民泊と呼ばれるようになりました。

特に、この新しいタイプの「民泊」は年々増加する訪日外国人旅行者の宿泊施設不足に合せて急速に成長します。

この先はこの新しいビジネスモデルの「民泊」について説明していきます。

1-2.民泊を利用するメリット

では、民泊を利用する側のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。3つ取り上げてみました!

・1つ目は値段

これまではホテルや旅館などといった宿泊施設から泊まりたい部屋を探していましたが、民泊も入ってくると、単純に宿泊料金の幅が広がりま

沖縄の民泊でもワンルームといった部屋から一軒家といった部屋まであり、家主(ホスト)が個人で値段を設定できるので、安く宿泊することも可能となります。

・2つ目は旅行スタイル

民泊は、一戸建てからアパートやマンションといった建物から、コテージ、ヴィラ、古民家、貸別荘といった様々な建物が借りられるので、様々な旅行スタイルが可能になります。

これまで、目的の場所にホテルが無かったり、大人数で泊まれなかったなどの問題を解決してくれます。

それにより、家族で一軒家に泊まったり、希望の場所での宿泊が可能となり旅行スタイルが変わります。

・3つ目は現地ならではの体験

特に外国人旅行者向けに、日本ならではの畳やインテリア、沖縄なら赤瓦屋根の家といった部屋の造りを提供することができます。

また、ホスト(家主)が住んでいる場合の部屋もありますので、現地ならではの食事や交流体験などにもつながります

これらのように、民泊を利用するメリットが様々あることで、沖縄でも民泊を利用する旅行者が増加している事に繋がっています。

1-3.民泊の利用方法

次に、民泊の利用方法について説明していきます。

沖縄で民泊を利用するにはインターネットの仲介サイト(OTA)を利用して宿泊先を予約します。

OTAを展開する企業は数多くあり、海外の主要サイトだと

・Airbnb(エアビーアンドビー)
・Booking.com(ブッキングドットコム)
・Vrbo(バーボ)※旧Home Away

などがあり、日本国内の主要OTAだと

・楽天トラベル
・Vacation Stay
・じゃらんnet

などがあります。
これら民泊仲介サイト(OTA)からAirbnbの利用方法を解説していきます。

ステップ1.アカウントを作る

FacebookやGoogleといったアカウントを使って作ることができます。

新しく作成したアカウントでログイン後、プロフィールなどを入力します。

ステップ2.泊まりたい場所を検索

例えば、沖縄 那覇市で検索すると数多くの物件が写真と共に出てきます。

その中から泊まってみたい部屋の詳細をチェックします。

物件情報だけでなくレビューやアメニティー、周辺情報やハウスルールなどを確認するとよいでしょう。

ステップ3.お部屋を予約

希望日や空いている日をチェックして、物件を予約します。

その後ホスト(家主)と詳細についてメールでやり取りができます。

このような流れで、基本的にはホテルなどを予約する流れと大きな違いはありませんが、メールのやり取りがあるのと、チェックイン(鍵の受け渡し)方法については宿泊先により違いがあります。

2.沖縄の民泊の可能性は高い

民泊の基礎部分を分かったところで、実際に沖縄で民泊を始めるなら現在の状況等を知っておきたいところです。

そこで、沖縄県への入域観光客数、訪日外国人、宿泊者数、民泊届出数を個別に取り上げ、見ていきます。

これらのデータから沖縄の民泊の可能性を見ていきましょう。

2-1.沖縄の入域観光客数からみる

沖縄の民泊の可能性をどう予想していくかを、沖縄県への入域観光客数の訪問者数のデータから読み取ります。

沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課の統計データによると、平成30年度の『観光客数』は

国内の入域観光客数は700万3,500人 +1.7%増

海外の入域観光客数は300万800人 +11.5%増

全体で見ると1,000万4,300人 +4.4%

となっており、6年連続で過去最高を記録

つまり、沖縄県への入域観光客数は国内、海外ともに年々増加傾向にあることから沖縄での民泊ビジネスは可能性が高いと言えます。

2-2.訪日外国人はアジア圏が多い

沖縄への訪日外国人はどの国が多いのかデータをもとに見ていきましょう。

平成30年度の『沖縄県訪日外国人国別割合』で上位5つの国は・・・

1位.台湾 917,700人
2位.中国本土 694,800人
3位.韓国 553,800人
4位.香港 233,700人
5位.アメリカ 38,000人

1位から4位まではアジアの国が占めていることから、沖縄はアジア圏の国に人気があることが分かります。

また、どの国も前年比増加していることから、民泊の重要性が高まっていると言えます。

2-3.宿泊者数からみると沖縄は5位

観光庁:平成31年2月28日発表の宿泊旅行統計調査によると

『都道府県別延べ宿泊者数』 (平成30年1月~12月(速報値))
全国:5億902万人泊

1位.東京都 6,120万人泊
2位.大阪府 3,576万人泊
3位.北海道 3,527万人泊
4位.千葉県 2,518万人泊
5位.沖縄県 2,283万人泊
6位.静岡県 2,141万人泊
7位.神奈川県 2,035万人泊
8位.京都府 1,828万人泊
9位.長野県 1,821万人泊
10位.愛知県 1,729万人泊

宿泊者全体でみると沖縄県は47都道府県中、第5位の2,283万人泊とトップ5に入っています。

また、外国人の宿泊者数の統計データもあり

『都道府県別外国人延べ宿泊者数』(平成30年1月~12月(速報値))
全国:8,859万人泊

1位.東京都 2,177万人泊
2位.大阪府 1,389万人泊
3位.北海道 818万人泊
4位.京都府 571万人泊
5位.沖縄県 525万人泊
6位.千葉県 406万人泊
7位.福岡県 316万人泊
8位.愛知県 291万人泊
9位.神奈川県 252万人泊
10位.山梨県 219万人泊

このような結果となっており、外国人の宿泊者数でも沖縄県は全国第5位となっています。

これらのデータから見ても、沖縄での民泊の可能性は高いと言えます。

2-4.沖縄の民泊届出数からみる

では、実際沖縄で民泊に関する住宅宿泊事業届出住宅はどのくらいあるのでしょうか。

県ホームページと、那覇市のホームページにより発表された

沖縄県内(那覇市除く)の『住宅宿泊事業者の届出情報』(令和元年10月31日現在)
那覇市 『住宅宿泊事業法に基づく届出住宅一覧』(令和2年3月4日現在)

より民泊届出数をみると

平成30年6月から令和1年10月までの那覇市を除く届出数を見ると全体で932件

平成30年6月から令和2年2月までの那覇市での届出数をみると188件

また、市町村別で民泊物件届出数を見ると

届出上位の市町村TOP10は

那覇市 188件
北谷町 101件
読谷村 88件
石垣市 83件
恩納村 75件
糸満市 65件
浦添市 57件
うるま市 52件
沖縄市 42件
南城市 42件

那覇市をトップに北谷町、読谷村と続きます。

市町村全体のデータから、沖縄県全体で1,000件以上の民泊届出が出ていることが分かります。

3.沖縄で民泊を始めよう

では、実際に民泊を始める時、運営側の知識としてどのような事を知っておかなければならないのでしょうか。

手続きやサイト運営などをまとめましたので、実際に必要な動きを見ていきましょう。

3-1.民泊には「民泊新法」「旅館業法」「特区民泊」がある

民泊を始めるにあたって、まず知っておかなければならない事があります。

それは「民泊新法」「旅館業法」「特区民泊」これら3つの民泊運営方法があるということ。

順に見ていきましょう。

・民泊新法

2018年6月15日に施行されたのが民泊新法です。インターネットを利用した新しい民泊のビジネスモデルが生まれたことで、それに対するルール作りとして施行されました。

申請方法として「都道府県への届出」が必要です。

民泊新法の大きな特徴としては、建物の用途が住宅であることや、年間営業日数には制限があり、1住宅あたり年間180日以内とされていることです。

また、「原則、住宅宿泊事業者は住宅宿泊管理業者に管理業務を委託する」という義務が定められています。

ただし、 民泊ホスト自身が住宅宿泊管理業者として管理業務を行う場合や、家主居住型民泊の場合は管理業務の委託は必要ありません。

・旅館業法(簡易宿所)

旅館業法で民泊を運営するには、「都道府県への許可」が必要ですが、年間営業日数には制限がないため収益性を得るにはこちらの運営方法が望ましいです。

ただし、客室の延床面積は33平方メートル以上であること(宿泊者数が10人未満の場合には、3.3mに当該宿泊者の数を乗じて得た面積)と定められています。

また、学校や図書館、公民館などの周囲100m区域内では営業ができないなどの制限があります。

・特区民泊

特区民泊とは、国家戦略特区として国から指定された地域で民泊を行なうことができる条例です。

ただ、特区民泊として指定されている地域は、東京都大田区、大阪府、大阪市、北九州市、新潟市の一部、千葉市となります。

沖縄では特区民泊地域はありませんので、沖縄で民泊を始めるのであれば、ハードルが低い民泊新法か、旅館業法(簡易宿所)での運営となります。

ただ、年間180日以内とされている民泊新法の制限を踏まえると、旅館業法での営業を選ぶ形となるでしょう。

3-2.旅館業法(簡易宿所)の手続きについて

沖縄で民泊を始める為には、沖縄県の定める民泊の条例に従い運営する必要があります。

ではどのような書類作成や許可申請が必要なんでしょうか。

ここでは旅館業法(簡易宿所)での手続き申請について解説していきます。

申請前に設備などの登録要件を満たしているかを役所へ確認などをした上で、最後に保健所へ申請するという流れになります。

・排水関係景観関係の確認が必要な場合が自治体により事前の確認が必要になる場合があります。

必要書類がすべて準備出来たら、保健所へ提出します。

その後、保健所の現地調査が入り問題がなければ営業許可証が交付となります。

3-3.民泊仲介サイトOTAを利用する

営業許可証が交付され、いざ沖縄で民泊を運営するとなれば必ず必要なのが民泊仲介サイト(OTA)への登録です。

OTAを展開する企業は数多くあり、海外の主要サイトだと

・Airbnb(エアビーアンドビー)
・Booking.com(ブッキングドットコム)
・Expedia(エクスペディア)
・HomeAway(ホームアウェイ)
・Agoda(アゴダ)
・AsiaYo(アジアヨー)
・自在家(ジザイケ)

などがあります。
また、日本国内の主要OTAだと

・楽天トラベル
・Vacation Stay
・じゃらんnet

など海外のサイトから日本国内のサイトまで数多くありますが、それぞれ力を入れている国があったり、サービス内容が違っていたりなど、様々あります。

その為、どのOTAサービスを利用するか各サイトの特徴などを調べておく必要があります。

一つの物件をそれぞれのOTAサイトに登録することも可能ですが、数多く登録すればいいという訳にもいきません。

それには、各サイトでの物件表示順位に関わってくるからです。

例えばAirbnbだけに物件を登録していた場合と、5つのOTAに登録していた場合で比べてみます。

仮に10件の利用があると、Airbnbだけの場合は10件の利用とレビュー(評価)がつきます。

それに対して、5つのOTAから2件ずつの利用だと各OTAで2件の評価にしかなりません。

つまり、同じ10件の利用でも評価には大きな差が出てくるということです。

評価の数が物件の掲載順位に影響しますので、沖縄で民泊を利用する時、OTAは厳選すべきとも言えます。

3-4.民泊仲介サイト運営コツ

ここからは民泊仲介サイト運営後に関して説明していきます。

営業許可証が交付され、利用OTAも選び物件を登録したら後は運営です。

沖縄で民泊を運営するなら収益を上げたいですよね。それには様々なサイト運営のコツがあります。

・1つ目「写真」

民泊仲介サイト(OTA)ではゲストが物件を探すときに様々な条件を縛ることで、登録されている物件がたくさん出てきます。

この中から、ゲストは目に入った物件(リスティング)をクリックしていきます。

その為、物件の「見た目」が何よりも重要です。

全ての物件を一つずつクリックする可能性は非常に低いので、第一印象となる部屋の写真が特徴のあるものにすべきです。

「あ、この部屋いいな!」

「この部屋家族で泊まってみたい」

などと思わせることが大事で、その先でクリックされその他の写真や概要などをチェックされることに繋がります。

沖縄という特徴を活かした写真もおすすめで、海が見える写真や、のんびりできそうで居心地の良さそうな写真もGOODです!

また、写真撮影の撮り方に関してもコツがあり

1・自然の光を取り入れ日中に撮影
2・部屋の隅から撮影して広く見せる
3・部屋の個性を出す小物を撮る
4・部屋の写真は少しでも多く撮影

これらのポイントを押さえ、ゲストの目に留まる写真撮影を目指しましょう。

・2つ目は「メール対応」

ゲストは泊まりたい部屋を見つけ、部屋に関してのことやチェックイン情報などのことをメールで質問してきます。

それらメール対応をレスポンスよく対応することです。

質問したのに何日も返答がない、などの対応になってしまっては不満や不信感などに繋がってしまうからです。

一方で、素早いメール対応などを行なえば、ゲストの満足感も高まり、利用後の評価(レビュー)にも繋がり、掲載順位UPも狙えます。

その為、メールなどの対応は素早く行うのがコツとなります。

・3つ目は「アメニティの充実」

アメニティーは民泊を利用する時に大抵の方がチェックしている部分となります。

ホテルなどで必ずある使い捨て歯ブラシやカミソリ、シャンプーやコンディション―といったアメニティーからタオルやベッドシーツなどは必要最低限用意すべきです。

必要最低限は必ず用意し、民泊ならではのアメニティーを用意するのもおすすめです。

例えば、沖縄限定のフェイスパックといったものから、沖縄限定の調味料、洗濯に必要な洗剤からハンガーといった物も喜ばれます。

ゲストの立場になって考え、その他のアメニティーで他と差をつけるのがコツとなります。